お客様から学んだ、
プリントTシャツの
上手な売り方3つ
価格競争に巻き込まれないために
当社には、毎年約100件の新しいお客様がプリント機器を導入してくださいます。お付き合いの中で、「こんな売り方があるのか」と感心させられることがよくあります。
この記事では、そうしたお客様から学んだプリントTシャツの売り方を3つご紹介します。白トナーやDTFといったプリントの方法とは関係なく、どんな製法でTシャツを作っている方にも使える内容です。

- 売れているお店の共通点は、SNSの「いいね」=共感を集めていること
- ① チャリティTシャツ:売上の一部を寄付すると決めて伝える。応援したい人が買ってくれる
- ② CSR活動の発信:Tシャツを作って売る以外の「社会への貢献」を外に向けて伝える
- ③ スポットTシャツ:ニーズがあって、支持されていて、ライバルが少ない分野に絞る。価格競争にならない
- 今は「この製法だから売れる」時代ではなく、「この人・この取り組みだから買う」時代
3つの売り方の共通点は「いいね」
YouTube、Instagram、X(旧Twitter)、Facebook。どのSNSにも共通しているのが「いいね」です。いいねは、言いかえれば共感。今の消費者に買ってもらうには、共感してもらうことが大前提になっています。

これから紹介する3つの売り方は、どれも共感(いいね)を集めて、ファンを増やす方法です。
売り方1:チャリティTシャツ
チャリティTシャツとは、売上の一部を寄付すると決めて販売するTシャツです。集まったお金は、福祉・環境・災害復興などに使われます。
お客様の実例
| テーマ | 取り組み |
|---|---|
| 医療 | 感染症が流行した時期に、Tシャツの売上の10%を医療関係に寄付するとホームページで大きく告知。売上が大きく伸びた |
| 災害復興 | 地震や大雨(当社の本社がある福井でも大雨の被害がありました)など、被災地の復興のために売上の何%を寄付すると伝えて販売 |

困っている人に手を差しのべている人は、応援したくなるもの。それが「いいね」という共感になり、売上が伸びていく流れができています。
始め方と注意点
- 「儲けたい」という気持ちは、いったん置く矛盾するようですが、売上を上げたい気持ちが前に出ると、取り組みがうそっぽく見えてしまいます。
- 誰を応援したいのかを考える自分がどんな人たちを助けたいのか、じっくり考えてみてください。
- 応援先を探す困っている人を助ける活動をしている団体は、すでにたくさんあります。地元のNPOやNGO法人などをネットで探してみましょう。
- 売上の何%を寄付するかを決めて、伝える一部でも構いません。決めたことを、ホームページやSNSでしっかり伝えます。
売り方2:CSR活動を発信する
CSRとは「企業の社会的責任」のこと。SDGsという言葉とも近い考え方です。どんな社会貢献をしているかをきちんと伝えているお店は、売上が伸びている印象があります。
お客様の実例
- プリントの作業で出るゴミをリサイクル業者に出していることを広報している
- プリントでお付き合いのある地元のスポーツチームを応援・貢献していることを伝えている
Tシャツを作って売ること以外の、付随する部分での社会貢献でも構いません。そうした方には、いいねやファンが集まりやすく、好循環が生まれています。
気づいていないだけで、きっと何かしています。たとえば当社なら、国産の転写紙を扱うことで、国内工場の雇用に貢献している、と言えます。一般的には、こんな活動もCSRです。
- 事業所のまわりのゴミ拾いなどのボランティア
- 夏祭りなど地域のイベントへの協賛
- 子育て支援のイベントへの協力
売り方3:ライバルの少ない「スポットTシャツ」
3つ目は、特定の分野に絞った、ライバルの少ないTシャツを作って売る方法です。
たとえば、ダンスをしている人向けのTシャツ。ダンスをする人はTシャツを着る機会が多いですが、ひまわりの柄のようなデザインはあまり合いません。ダンスをしている人が「かっこいい」と思うデザインに集中して、「ダンサーのためのTシャツを売っています」と打ち出すのです。

お客様の実例では、製造原価は同じなのに、1万円で売れているTシャツがありました。「ずっとこういうTシャツがほしかった」というお客様にとっては、1万円を払う価値があるからです。
スポットTシャツの3つの条件
- ある程度のニーズがあるその分野をしている人・好きな人が、一定数いること。
- 支持を得ている自分自身がその分野を学び、好きでやっていること。その熱量が支持につながります。
- ライバルが少ないたとえばロックミュージックのTシャツは、ニーズはあってもすでにたくさんあります。ネットで探して、まだ少ない分野を見つけてください。
たとえば、こんな分野
スポーツや部活は全国にニーズがあります。和太鼓は全国で活動されていて、Tシャツを着る機会も多い分野です。自分の好きなことから探すのがいちばんです。
ライバルの少ない分野でシェアを大きくすれば、ライバルとの値下げ競争がなくなり、売上も安定します。
なぜ「プリント以外の部分」が大事なのか
DTF、ガーメント、白トナーなど、さまざまな製法が出てきて、プリントの技術は年々上がっています。そのぶん、「この製法だから売れる」という時代ではなくなってきました。
代わりに、「この人だから買う」「この取り組みをしているから買う」という流れが強くなっています。SNSが広まり、買う側の価値観もSNS寄りになりました。社会への貢献などのストーリーがホームページやSNSで伝わると、共感して応援してくれるファンが生まれます。
- お手本になる人を探す:自己流で始める前に、「チャリティTシャツ」などで検索して、取り組んでいる人を見てみる
- 年単位で育てる:お客様から「いいね」をもらうために、何を育てていくかを考える
- PRを少しずつでも:日々の仕事は忙しいですが、取り組みの発信は少しずつでも続ける
「高くて売れないから値下げしようか」と悩んでいるご相談もよくいただきます。でも、値下げをしなくても、チャリティやCSRなど自分がどれだけ社会に関わっているかを見つめ直してアピールすれば、価格競争に巻き込まれずに済みます。
よくある質問
- プリントTシャツが売れません。値下げするべきですか?
- 値下げの前に、チャリティやCSRなど、Tシャツを作って売る以外の取り組みを見つめ直して発信してみてください。共感してくれるファンが増えると、価格競争に巻き込まれずに済みます。ライバルの少ない分野に絞ったスポットTシャツも、値下げしないための方法です。
- チャリティTシャツはどうやって始めればいいですか?
- まず「儲けたい」という気持ちをいったん置いて、誰を応援したいかを考えます。次に、地元のNPOやNGO法人など応援先を探し、売上の何%を寄付するかを決めて、ホームページやSNSでしっかり伝えてください。
- 小さなお店でもCSRはできますか?
- できます。むしろ小規模なお店のほうが、取り組みの伝わる力が強いと感じています。ゴミのリサイクル、地元チームの応援、地域イベントへの協賛、ボランティアなど、すでにしていることを外に向けて伝えるところから始めてみてください。
- スポットTシャツはどんな分野を選べばいいですか?
- ある程度ニーズがあり、自分が好きで支持を得られて、ライバルが少ない分野です。たとえばバドミントン、ハンドボール、和太鼓、特定の動物、オペラ、登山などが考えられます。自分の好きなことから探し、ネットでライバルの少なさを確かめてください。
この記事のもとになった動画
お客様から学んだ上手いプリントTシャツの売り方(約14分)
作ったTシャツを、
どう売るかもご相談ください
毎年約100件のお客様とお付き合いする中で見てきた、売り方の実例もお話ししています。
東京・大阪・福井でのデモ体験、オンラインでの個別説明、無料サンプルの送付も受け付けています。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


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