WTRIP835の
印刷トラブル対処法と、
トナー・ドラム残量の目安
白トナープリンタWTRIP835は、事前のクリーニングなどのメンテナンスが基本的に不要なプリンターです。それでも、転写紙にカスレが出たり、余白に汚れや残像(ゴースト)が出たりすることがあります。
車に詳しくなくても車に乗れるように、レーザープリンターに詳しくなくてもWTRIP835は使えます。ただ、長く上手に使うなら、少しだけ中の仕組みを知っておくと安心です。この記事では、症状ごとの原因と対処、そしてトナーとドラムの交換を考える目安をまとめました。導入後に「あれ?」と思ったときに開いてください。
- カスレ・余白の汚れは、プリンタ内部にたまったトナーの粉が原因のことが多い。内部を拭き掃除する。毎回ではなく、気づいたときで大丈夫
- ゴースト(残像)は用紙厚の設定を1段階薄くする。暑い時期に出やすい
- トナーがこすると剥がれる定着不良は、逆に用紙厚を厚くする。色はCMYKで設定する
- 転写紙の印刷は室温25℃・湿度50%程度が目安。寒い時期は結露、梅雨は湿気に注意。転写紙は1枚ずつ給紙
- トナーは残量20%で交換。ドラムは約15,000枚が100%で、60%近くで交換を意識、50%を切ると不良が出やすい
トラブルの原因は大きく2つ
動画で東京ショールームが説明している、印刷トラブルの主な原因は次の2つです。お客様からいただくご相談も、ほとんどがこのどちらかです。
| 原因 | よく出る症状 | まずやること |
|---|---|---|
| ① プリンタ内部の汚れ | カスレ、余白の汚れ、ゴースト | 内部の清掃、用紙厚の見直し |
| ② トナー・ドラムの残量 | 色がうまく出ない、薄い、ムラがある | 残量を確認して交換 |
車でいえば、①は掃除やワイパーの交換、②はガソリンとエンジンのようなものです。この2つを押さえておけば、ほとんどのトラブルに対応できます。

症状→原因→対処の早見表
動画の内容に、当社のよくある質問ページ「印刷用シートへの印刷がうまくいきません」(2025年12月更新)の内容を加えて、症状別に整理しました。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| カスレる・余白に汚れがつく | プリンタ内部に散ったトナーの粉が、転写紙に付着している | プリンタ内部を拭き掃除する(3章)。普通紙に厚紙モードで「.」だけのデータを数枚印刷して、汚れを取り切る |
| 残像(ゴースト)が出る 約94mm下に残像 | 用紙厚の設定が合っていない。暑い時期に起きやすい | 用紙厚を1段階薄くする(例:「ごく厚い紙1」→「より厚い紙」) |
| 残像が約94mmごとにくり返し出る | 定着器ユニットに傷や汚れがある | 当社にご相談ください |
| トナーが剥がれる・引きずる・表面がボコボコ(定着不良) | 用紙厚の設定が薄い。リッチブラックなどトナー量の多い色。RGBモードでK100%を指定している | 用紙厚を厚くする。カラーモードをCMYKにして色を設定する。それでもだめならトナーセーブ設定 |
| 梅雨に定着不良・抜き作業で余白に糊がベタつく | シートが湿気を含んでいる | 印刷直前のシートにドライヤーをかける、または120℃程度で5〜10秒プレスして湿気を飛ばす |
| 寒い時期に印刷不良が増える | 気温差でプリンター内部が結露している | 作業の2時間ほど前から室温を23〜25℃に。湿度は低めに。プリンターや紙を触ってひんやりしない状態で印刷 |
| 電源を入れてすぐの印刷で失敗する | プリンター内部が冷えている | 電源を入れて30分以上たってから印刷する。または白紙を数枚印刷してウォームアップ。オートパワーオフは無効にしておく |
| 何枚か続けると不良が出る | 連続給紙で用紙厚の設定が乱れる | 転写紙は1枚ずつ給紙する(部数を10枚にして、1枚印刷されたら次の1枚を入れる方法ならOK) |
| A4はうまくいくのにA3だけ失敗する | 排紙のしかた | 後方排紙トレイだけを開き、用紙サポーターは開かずに、用紙が下に落ちるように排紙する |
| 色がうまく出ない・薄い・ムラがある | トナーまたはドラムの残量が少ない | 残量を確認し、目安を下回っていれば交換する(7章) |
※用紙厚の名前(「ごく厚い紙1」など)は、プリンター本体の設定メニューの表記です。季節や環境、デザインによって合うモードが変わるので、1段階ずつ変えて様子を見てください。
カスレ・汚れには、プリンタ内部の清掃
レーザープリンターは、トナーという色のついた粉を熱で用紙に定着させて印刷します。プリンターの中にトナーの粉が散っていると、それが転写紙にくっついて、余白の汚れやカスレになります。転写紙は高めの温度で定着させるので、汚れも付きやすくなります。

- カバーを開け、内部の汚れているところを布で拭く
- 必要に応じてトナー・ドラムを外し、奥も拭く
- 普通紙に厚紙モードで「.」だけのデータを数枚印刷し、残った汚れを取り切る
- 転写紙で試し刷りする
掃除は、毎回の作業前にする必要はありません。動画でも「基本的に私は気づいてから対応しています」と話しています。外して拭くだけの作業なので、どなたでもできます。写真付きの詳しい手順は、ご購入者専用ページでご案内しています。
ゴーストと定着不良は「用紙厚」で調整
ゴーストは、印刷したものが横にぼやけて、残像のように出る現象です。抜ける転写紙では、このあとの糊付けで余白にまで糊がついてしまう原因になります。

ゴーストの直接の原因ははっきりしないことも多く、真夏や真冬など、プリンターのまわりの温度が高すぎたり低すぎたりするときに突然起きることがあります。対処としては、掃除よりも印刷設定の用紙厚を変えるほうが効くことが多く、特に用紙厚を薄くすると改善しやすいです。

用紙厚は「厚く」も「薄く」もある
| 用紙厚の設定 | 起きやすいこと | こんなときに |
|---|---|---|
| 今より厚いモードにする | トナーは定着しやすくなるが、ゴーストが出ることがある | こするとトナーが剥がれる(定着不良) |
| 今より薄いモードにする | ゴーストが出にくくなるが、定着が弱くなることがある | 残像が出る、暑い時期 |
抜ける転写紙の説明書でも、「トナーが定着していない場合は用紙厚を厚く」「ゴーストが出る場合は用紙厚を薄く」と案内しています。どちらに振るかは症状で決めて、1段階ずつ変えて試してください。
季節と置き場所で、印刷は変わる
転写紙の印刷は、環境や設定にとてもシビアです。転写紙の印刷に向いた環境は室温25℃程度・湿度50%程度といわれています。日にちが変わると、前の日と同じ条件でも印刷不良が出ることがあります。
| 時期 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 暑い時期 | 白トナーのゴースト | 用紙厚を下げる(「ごく厚い紙1」→「より厚い紙」) |
| 梅雨(湿気が多い時期) | 定着不良、抜き作業で余白に糊がベタつく | 印刷直前のシートにドライヤー、または120℃程度で5〜10秒プレス |
| 寒い時期 | 気温差による結露で印刷不良 | 2時間ほど前から室温23〜25℃に。湿度は低めに。プリンターと紙がひんやりしない状態で |
| 季節を問わず | 電源を入れてすぐの印刷不良 | 電源を入れて30分以上たってから。白紙を数枚通してウォームアップ |
※抜ける転写紙の商品ページでも、寒い時期の注意として「作業する2時間程前からエアコンで室温を23~25℃程度に調整」と案内しています(2025年11月の記載)。
トナーとドラムの役割
WTRIP835のトナーカートリッジとドラムカートリッジは、分けて外せるつくりです。それぞれの役割を知っておくと、残量の考え方が分かりやすくなります。

| 部品 | 役割 | イメージ |
|---|---|---|
| トナーカートリッジ | 色のついた粉(トナー)が入っている | 粉の容器。ドラムに粉を補充する |
| ドラムカートリッジ | 感光体から、粉を用紙に印刷する | 実際に印刷する部分 |

トナー・ドラム残量の目安
| トナーカートリッジ | ドラムカートリッジ | |
|---|---|---|
| 残量の見方 | プリンターのディスプレイに表示 | ディスプレイには出ない。プリンターのメニューを進んで確認 |
| 100%の目安 | CMYK 2,500枚、白 10,000枚 | 約15,000枚 |
| 交換の目安 | 残量20%ほどでメッセージが出たら交換 | 60%近くで交換を意識。50%(約7,500枚)を切ると不良が出やすい |
| 交換のしかた | 古いカートリッジを外し、新しいものに入れ替える。古いものは処分またはリサイクルへ | 同じく入れ替え |
※枚数はいずれもA4に5%印字した場合の参考値です(ドラムは動画、トナーはWTRIP835の商品ページの公表値)。白トナーのドラムの説明として動画で紹介した内容で、CMYKも同じ考え方です。

ドラムは「何%まで大丈夫か」を決められない
ドラムは何%までなら大丈夫、とはっきり決めることはできません。ただ、50%を下回ると印刷のムラなどが起きやすくなります。15,000枚の半分でも7,500枚。かなりの枚数なので、60%近くになったら交換を考え始めるくらいで十分です。


ドラムが数百枚で傷むケース
本来はかなりの枚数を刷れるドラムが、数百枚で劣化してしまうことがあります。その多くは、次のどちらかです。
- 用紙厚の設定が合っていないまま印刷を続けている
- 転写紙を10枚・20枚と連続で印刷している(当社では推奨していません)
こうした使い方をすると、ドラムのいちばん大事な部分である感光体が傷み、早めの交換が必要になります。当社がおすすめしている手順で使っていれば、こうしたケースはほとんどありません。

定着ユニット・ベルトユニットは気にしなくてよい
レーザープリンターには、ほかにも定着ユニットやベルトユニットといった消耗品があります。ただ、交換の目安が5万枚・10万枚といった単位なので、プリントの用途ではほぼ気にしなくて大丈夫です。押さえておくのは「プリンタ内の汚れ」と「トナーとドラムの残量」の2つです。

知っておきたい注意点
純正トナーとリサイクルトナーの違いは、純正トナーとリサイクルトナーの違いで詳しく説明しています。
困ったときの相談先
ここまでの方法で直らないときは、遠慮なくご相談ください。ご購入後の質問は何度でも無料、期限もありません。年間のサポート料もかかりません。
| 相談のしかた | 内容 |
|---|---|
| LINE | いちばんおすすめ。印刷結果をスマホで撮って送るだけで、状況が伝わります。友だち追加はこちら |
| ビデオ通話 | LINEやZoomで、機械を見ながらご案内します。エラーや色の相談に |
| お電話 | 0776-33-7515(代表)平日9時半〜17時 |
| メール・フォーム | お問い合わせフォーム |
| ご購入者専用ページ | よくある困りごとを写真付きで解説。夜や休日でもすぐ調べられます |
※連絡先は2026年10月時点の当社サイト(購入後のサポート体制)の掲載内容です。印刷不良の対処は、よくある質問「印刷用シートへの印刷がうまくいきません」にもまとまっています。
よくある質問
- WTRIP835は、毎日の掃除やメンテナンスが必要ですか?
- 基本的に事前のクリーニングなどのメンテナンスは必要ありません。印刷にカスレや余白の汚れが出たときに、プリンタ内部を拭き掃除します。毎回の作業前に掃除する必要はなく、「印刷して気づいたら掃除する」程度で大丈夫です。
- 転写紙に残像(ゴースト)が出ます。どうすればいいですか?
- 用紙厚の設定を1段階薄くしてみてください。たとえば「ごく厚い紙1」で印刷している場合は「より厚い紙」にします。ゴーストは暑い時期に出やすくなります。デザインの約94mm下に残像が出る場合は用紙厚の設定、約94mmごとにくり返し出る場合は定着器ユニットの傷や汚れが原因と考えられるので、ご相談ください。
- トナーはいつ交換すればいいですか?
- 残量はプリンターのディスプレイで確認できます。20%ほどになると交換をうながすメッセージが出るので、それを目安に新しいトナーカートリッジに入れ替えます。トナーの印刷可能枚数の目安は、CMYKが2,500枚、白が10,000枚です(A4に5%印字した場合)。
- ドラムの残量は何%まで使えますか?
- ドラムの100%は、A4に5%印字した場合で約15,000枚が目安です。何%までと決めることはできませんが、50%(約7,500枚)を下回ると印刷のムラなどが起きやすくなります。60%近くになったら交換を意識しておくとよいでしょう。ドラムの残量はディスプレイには出ず、プリンターのメニューから確認します。
- ドラムが数百枚で劣化してしまいました。なぜですか?
- 用紙厚の設定が合っていない状態で印刷を続けたり、転写紙を10枚・20枚と連続で印刷したりすると、ドラムの感光体が傷んで早く交換が必要になる場合があります。転写紙は1枚ずつ給紙し、推奨の設定で印刷してください。
- 困ったときは、どこに相談すればいいですか?
- 当社のLINE公式アカウントに写真を送っていただくのがいちばん早く伝わります。ビデオ通話、お電話(0776-33-7515・平日9時半〜17時)、お問い合わせフォームでも受け付けています。ご購入後の相談は無料で、期限もありません。ご購入者専用ページでも、よくある困りごとを写真付きで解説しています。
この記事のもとになった動画
【解説】白トナープリンタWTRIP835の印刷トラブル時の対処法とトナー・ドラムの残量の考え方 業者様向け白トナープリント講座(2023年8月1日公開。価格は当時のもの)
導入前の方も、
サポートの中身を確かめてください
WTRIP835は、導入後のご相談に期限を設けていません。
白トナープリントの無償サンプル、東京・大阪・福井でのデモ体験も受け付けています。
※動画(2023年8月公開)ではWTRIP835を35万円(税別)と紹介していますが、2026年10月時点の価格は39万円(税別)です。仕様・連絡先は2026年10月時点の当社公開情報です。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


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