平板スイング式Wide
プレス機 JL-PL003BⅡ
交換用下ゴテ2種の使い分け
プリントの仕事で、プレス機は切っても切れない道具です。昇華転写、カッティング、トナー転写と方法はいろいろありますが、最後に生地へプレスする工程はどれも同じ。プレス機選びを間違えると、仕事そのものに響きます。
JL-PL003BⅡは、作業台40×50cmの手動スイング式プレス機です。白トナープリンタWTRIP835と一緒に導入されることが多く、クイックアートのプレス機でいちばん多く導入いただいています。3本の動画をもとに、使い方、設置の注意、Tシャツを被せやすくなる交換用下ゴテ2種、スリム型JL-PL003CⅡとの違いをまとめました。
- 作業台40×50cm、プレス圧約400kg、本体約45.5kg。重くて上ゴテが上から下に降りるスイング式なので、圧力がムラなくしっかりかかる
- 100Vの家庭用コンセントでOK。温度0〜199度、タイマー999秒までをデジタルで設定。白トナー・DTF・昇華など熱転写全般に使える
- 上ゴテを横に開くと幅約76〜80cm。横のスペースが必要。90度以上開くと転倒のおそれがあるので、クランプなどで机に固定する
- 40×50cmのままだとTシャツを被せにくい。38×29cmの下ゴテなら被せやすく、10×15cmは胸元のワンポイントやポロシャツ向け
- 省スペースならスリムJL-PL003CⅡ(38×29cm・132,000円)。毎日たくさんプレスするなら電動JL-EP007Bも選択肢
選ばれている3つの理由
2020年の動画では、JL-PL003BⅡが当社でいちばん売れているプレス機である理由を、次の3つで説明しています。

① 重さがあるので、圧力がしっかりかかる
良いプレス機の条件は、しっかり圧力をかけられることです。JL-PL003BⅡは主要部に鉄を使った重いつくりで、繰り返しプレスしても変形しにくく、圧力がしっかりかかります。女性でも問題なくハンドルを倒してプレスできます。
② 40×50cmの大きさ
作業台は40×50cm。A3サイズの転写紙も問題なくプレスできます。
③ スイング式で、圧力の差が小さい
スイング式は、上ゴテが上から真下に降りるつくりです。手のひらを上から重ねるように面全体が降りるので、場所による圧力の差が小さくなります。抜ける転写紙の糊付けのように、圧力がシビアな作業に向いています。
※動画では、手頃な価格も選ばれる理由に挙げています。電動プレス機は予算的に難しいという方の定番機で、すでに別のプレス機をお持ちの方のバックアップ機としても使われています。
仕様と価格(2026年10月時点)
| 項目 | JL-PL003BⅡ |
|---|---|
| 作業台(下ゴテ) | W500×D400mm(40×50cm) |
| 土台サイズ | W350×D440mm |
| スウィング時の最大サイズ | W760×D800mm |
| プレス圧 | 約400kg |
| 使用可能温度 | 0〜199度(デジタル表示) |
| タイマー | 999秒まで(自動スタート) |
| 温度精度 | 設定値±5度以内 |
| 温度上昇時間 | 130℃まで約17分/199℃まで約30分 |
| 本体重量/梱包時重量 | 約45.5kg/約48.9kg |
| 定格 | 100V・1400W(家庭用コンセント可) |
| 保証・修理 | 商品到着後1年保証。福井の本社工場で修理(目安2〜3日) |
| 導入実績 | 約400台(5年)。直近1年の故障率1%未満 |
価格
| 商品 | 2026年10月時点(税込) | 動画撮影時 |
|---|---|---|
| JL-PL003BⅡ 本体(下ゴテ40×50cm) | 176,000円 | 134,000円(税抜・2020年4月)/約14万円(税別・送料込・2021年2月) |
| 本体+交換用下ゴテ38×29cm・10×15cmのセット | 209,000円 | — |
| 交換用下ゴテ 38×29cm(回転軸受け・ラバークッション付き) | 22,000円 | 2万円(2021年2月) |
| 交換用下ゴテ 10×15cm(回転軸受け・ラバークッション〈固定〉付き) | 13,200円 | 価格未定(2021年4月発売予定と案内) |
| 送料(本体) | 北海道・沖縄以外 8,140円/北海道・沖縄・離島 13,200円 | — |
※プレス機は代引き・NP後払いでは購入できません。ほかの商品と一緒に注文するとクレジット決済ができないため、別々に注文してください。お届けは「トラック荷台渡し」または「軒下渡し」で、設置はお客様ご自身で行います(設置サービス込みの商品もあります)。
使い方:設定・スイング・圧力調整
温度と時間の設定
電源スイッチは本体の裏にあります。100V・1400Wなので、家庭用のコンセントで使えます。操作パネルの左側で温度(0〜199度)、右側で時間(999秒まで)を設定します。表示されているのは現在の上ゴテの温度です。

プレスの流れ
- 上ゴテを右にスイングさせ、下ゴテに生地と転写紙をセットする
- 上ゴテを戻し、加圧ハンドルを倒してプレス(タイマーが自動でスタート)
- アラームが鳴ったら加圧ハンドルを起こす。戻すときに反発があるので、ゆっくり戻す

圧力の調整
圧力は、下ゴテの下にあるハンドルで調整します。付属の六角レンチで六角穴付きボルトを緩め、時計回りに回すと下ゴテが上がって圧力が強く、反時計回りで弱くなります。調整したらボルトを締めて固定します。

出荷時は強めの圧力に合わせてあります。基本はそのまま使い、プレスが甘いと感じたときに少しずつ強めたり弱めたりしてください。下ゴテの位置を下げれば、加圧せずに使うこともできます。
ラバークッションが動くので、段差をよけられる
JL-PL003BⅡの下ゴテとラバークッションは、交換しやすいように固定されていません。Tシャツの正面にプレスするとき、襟ぐりの縫い目が段差になって圧力がかかりにくいことがありますが、ラバークッションをずらして段差を逃がせば、正面にしっかり圧力がかかります。

設置スペースと転倒防止
土台は横約35cm・奥行き約44cmとコンパクトですが、上ゴテを右にいちばん開くと横幅は約78cmになります(公表値は最大W760×D800mm)。横に開くスペースを確保できる場所に置いてください。

上ゴテを90度以上スイングさせるのは危険です。重さのバランスが崩れて、プレス機ごとひっくり返るおそれがあります。特に小さな交換用下ゴテを使うときは、つい大きく開けすぎてしまいがちです。机にボルトで留めるか、同梱のクランプで固定してください(より大きいC型クランプも3,300円・税込で販売しています)。


※本体が大きく重いため、1人での設置は困難です。プレス機の箱は修理のときに必要なので、捨てずに保管してください。
交換用下ゴテ2種の使い分け
2021年、JL-PL003BⅡに交換用の下ゴテが2種類加わりました。下ゴテを小さくすると、生地へのプレスがぐっと楽になります。

| 下ゴテ | 向いている作業 | 注意点 |
|---|---|---|
| 40×50cm(標準) | A3までの転写紙、抜ける転写紙の糊付け、大きなプリント | Tシャツを着せるように被せるのは難しい |
| 38×29cm(22,000円) | Tシャツに被せてのプレス。A4中心の抜ける転写紙 | 縦向き・横向きどちらでも使える |
| 10×15cm(13,200円) | 胸元のワンポイント、ボタンのあるポロシャツ | 抜ける転写紙のマーク作り(糊付け)には小さすぎる |
交換のしかた
下ゴテは六角ボルトで固定されています。付属のレンチでボルトを緩めると下ゴテが外れるので、別の下ゴテを差し込んで固定し直すだけです。
40×50cmのままだと、Tシャツを被せにくい
40×50cmの下ゴテは、転写紙ならA3まで扱えて便利ですが、Tシャツを下ゴテに着せるように被せるのは大きくて大変です。多くの方は、Tシャツを置いたあとにラバースポンジマットを中に入れて段差を解消しています。


38×29cm:Tシャツを被せて、段差なくプレス
38×29cmの下ゴテは短い辺が細いので、Tシャツを着せるように被せやすく、マットを入れなくても段差を簡単に解消できます。A4の転写紙ならひとまわり大きいくらいなので、A4中心の抜ける転写紙なら、このサイズで足ります。ボルトを少し緩めれば下ゴテの向きを回せるので、縦向きでも横向きでも使えます。
10×15cm:胸元のワンポイントに
いちばん小さい10×15cmは、胸元に小さいイラストをプリントしたいときにとても便利です。ポロシャツのようにボタンがある服は、マットを敷いて段差を解消するのが手間ですが、小さい下ゴテならその手間がなくなります。ワンポイントのプレスが多い方に向いています。

ポロシャツのワンポイントが仕事の中心なら、服を被せて押すだけのマーキングプレス機という選択肢もあります。
※交換用下ゴテは単品でも購入できます。すでにJL-PL003BⅡをお持ちの方も、あとから追加できます。
スリム JL-PL003CⅡとの違い
同じスイング式で、作業台を細くしたのがスリム型のJL-PL003CⅡです。温度精度や修理の体制は同じで、違いは作業台の大きさと設置スペースです。
| 比べる点 | JL-PL003BⅡ(Wide) | JL-PL003CⅡ(スリム) |
|---|---|---|
| 作業台 | 40×50cm | 38×29cm(縦長) |
| Tシャツの大きなプリント | ◎ 最適 | △ A4以内 |
| バッグ・縦長の素材 | ○ 使える | ◎ 形が合いやすい |
| 土台サイズ | W350×D440mm | W300×D550mm |
| 本体重量 | 約45.5kg | 約34.6kg |
| 定格 | 100V・1400W | 100V・1100W |
| 温度上昇(130℃/199℃) | 約17分/約30分 | 約14分/約37分 |
| プレス圧 | 約400kg | 約400kg |
| 温度精度・修理 | ±5度・国内2〜3日 | ±5度・国内2〜3日 |
| 導入実績 | 約400台 | 約70台 |
| 価格(税込) | 176,000円 | 132,000円 |
目安は、Tシャツが中心ならJL-PL003BⅡ、バッグ・小物が中心か、置き場所を小さくしたいならJL-PL003CⅡです。JL-PL003BⅡに38×29cmの交換用下ゴテを付ければ、CⅡと同じ大きさの作業面としても使えるので、「大きいプリントも、被せるプレスも」という方はBⅡ+交換用下ゴテが便利です。
1日にプレスする枚数が多い方は、ボタンを押すだけで毎回同じ圧力でプレスできる電動の自動プレス機 JL-EP007B(308,000円・税込)も検討してください。
向かないケースと注意点
安価なプレス機との違いはAmazonの格安プレス機と業務用プレス機の違いで、白トナープリントの温度と時間は白トナープリントのプレス温度と時間で詳しく説明しています。
よくある質問
- JL-PL003BⅡの価格はいくらですか?
- 2026年10月時点で、本体が176,000円(税込)、交換用下ゴテ38×29cmと10×15cmを付けたセットが209,000円(税込)です。送料は別で、北海道・沖縄以外が8,140円、北海道・沖縄・離島が13,200円です。動画(2020年4月)では134,000円(税抜)と紹介していましたが、現在の価格は上のとおりです。
- 家庭用のコンセントで使えますか?
- 使えます。定格は100V・1400Wなので、200Vの電気工事は必要ありません。130℃まで約17分、199℃まで約30分で温度が上がります。
- どれくらいの設置スペースが必要ですか?
- 土台は横350×奥行き440mmですが、上ゴテを横にスイングさせると最大で横760×奥行き800mmになります。横に開くスペースが取れる場所に置いてください。本体は約45.5kgあり、1人での設置は困難です。上ゴテを90度以上回すとひっくり返るおそれがあるので、机にボルトで留めるか、同梱のクランプで固定してください。
- 交換用下ゴテは何に使いますか?
- 38×29cmの下ゴテは、短い辺が29cmと細いので、Tシャツを下ゴテに着せるように被せやすくなります。A4中心の抜ける転写紙なら、このサイズで足ります。10×15cmの下ゴテは、胸元のワンポイントや、ボタンのあるポロシャツなどへのプレスに向いています。小さいので、抜ける転写紙のマーク作り(糊付け)には向きません。
- スリムのJL-PL003CⅡと、どちらを選べばいいですか?
- Tシャツの大きなプリントが中心ならJL-PL003BⅡ(作業台40×50cm)、バッグや縦長の素材・小物が中心、または置き場所を小さくしたいならJL-PL003CⅡ(作業台38×29cm、132,000円・税込)が目安です。温度精度±5度と国内修理の体制は同じです。JL-PL003BⅡに38×29cmの交換用下ゴテを付ければ、同じ大きさの作業面としても使えます。
- 故障したらどうなりますか?
- 保証期間は商品到着後1年間で、修理は福井の本社工場で行います(目安2〜3日)。保証期間後も有償で修理できます。修理中の代替機は用意できないため、プレス機の箱は捨てずに保管してください。2026年10月時点で、直近1年の故障率は1%未満です。
この記事のもとになった動画
【熱プレス機】平板スイング式熱プレス機JL-PL003BⅡに交換用下ゴテ2種類ができました(2021年2月19日公開。価格は当時のもの)
【熱プレス機】平板スイング式JL-PL003BⅡの説明 クイックアートオリジナルプレス機(2020年6月15日公開)
重量52kg 平板スウィング式Wideプレス機〜JL-PL003BⅡ〜クイックアート(2020年4月3日公開。重量・価格は当時の表記)
プレスの重さと圧力は、
実機で確かめてください
東京・大阪・福井のショールームで、JL-PL003BⅡを使ったプレスを体験できます。
作りたいアイテムに合わせて、下ゴテやほかの機種との組み合わせもご相談ください。
※仕様・価格・実績は2026年10月時点の商品ページの情報です。動画内の重量(約52kg)・価格(134,000円税抜、約14万円税別送料込)・下ゴテのサイズ表記(28×39cm、15.5×10cm)は撮影当時のものです。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


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